スマートフォンの維持費が安くなる可能性を秘めている格安SIM。スマートフォンを持っている人にとって、維持費が安くなる格安SIMって魅力的ですよね。でも、さまざまな疑問が解決できずに、格安SIMの移行に踏み切れないなんて人も多いのではないでしょうか。「安くなる」という謳い文句だけを信じて安易に契約をしてしまうと「こんなはずじゃなかった」なんて後悔することにもなりかねないのですから、なかなか踏み切れなくても当然といえば当然ですよね。格安SIMに移行して良かったと思えるように、格安SIMに関する疑問をひとつずつ解決していきましょう。

格安SIMのFAQ端末・契約編

今お使いの端末が使えるのか、どの格安SIMでも問題がないのかなど、端末や契約に関する疑問は大きな心配になりがちです。まずは、端末や契約に関する疑問を解決していきましょう。

今使っている端末は使えるの?

格安SIMを導入する上でもっとも気になることと言えば、お手持ちの端末が使えるのかどうかという点ではないでしょうか。スマートフォンの維持費を安く抑えたいのに、新たに端末を購入しなければいけないというのでは、節約になっているのかいないのかよく分からなくなってしまいますよね。

結論から言えば、今お使いの端末を使うことは可能ですが、どの格安SIMでも良いわけではありません。では、キャリアごとの注意点を見ていきましょう。

【ドコモ】

格安SIMのほとんどがドコモの回線網を借りています。ドコモの回線網を借り受けているMVNOが提供している格安SIMなら、今お使いの端末のSIMロックを解除せずに、そのまま使うことが可能です。

【au】

ドコモと同じように、auの回線網を借りている格安SIMであれば、今お使いの端末がLTEに対応している場合に限り、SIMロックを解除することなく、その端末をそのまま使うことができます。ただし、au端末は、ドコモの通信方式と互換性がないため、SIMロックを解除した端末でも基本的にドコモの回線網を使った格安SIMではつながりません。

【ソフトバンク】

現在のところ、ソフトバンクの回線網を借りているMVNOはないため、ソフトバンクの端末を使って格安SIMに移行するためには、端末のSIMロックを解除する必要があります。2015年5月1日にSIMロック解除が義務化されたことに伴い、一定の条件が整えばSIMロックを解除してもらえますが、SIMロック解除義務があるのは、2015年5月1日以降に発売された機種のみ。2015年4月以前に発売された機種にはSIMロック解除が義務化されていません。ソフトバンクの場合、2015年4月以前に発売された端末のSIMロックを解除しているのは、BLADE Q+、301F、201HW、009Z、008Zのみとなっています。

SIMフリー端末って機能的に問題はないの?

SIMフリー端末は、特定のキャリアでしか使えないという制限が最初からかかっていない端末です。キャリアで購入した端末の違いと言えば、対応するSIMカードとデフォルトアプリが少ないだけで、機能的な違いはありません。

購入後すぐ使える?

データ通信専用SIMは、必要な登録と初期設定をするだけですぐに開通しますが、音声通話が可能なSIMの場合には、不正利用を防ぐために本人確認などを行う必要があるため、開通までに1週間ほどかかることがあります。

故障した場合の補償はどうなるの?

キャリアで購入した端末の場合には、SIMロックを解除したあとでもキャリアで故障修理を受けることができます。ただし、キャリアに回線契約がない場合には、代替機を借りることができないので注意が必要です。

SIMフリー端末の場合には、端末の製造メーカーに修理を依頼しましょう。格安SIMを提供するMVNOの中にも補償サービスをつけられる業者があります。格安SIMに移行するのと同時にMVNOで端末を新規購入する場合には、加入しておくと安心ですね。

解約したくなったら?

データ通信専用SIMの場合、ほとんどが契約に関する縛りがないため、いつでも解約できる上に、違約金も発生しません。ただし、音声通話機能つきSIMの場合には、契約に半年から1年ほどの縛りがあり、この期間は途中解約できないプランや途中解約すると違約金が発生するプランがあります。

格安SIMのFAQ機能・アプリ他編

スマートフォンの機能やアプリっていろいろあって便利ですよね。便利だからこそ、気になるのが格安SIMを導入するとどうなるのかということ。ここではそんな疑問を解決していきましょう。

電話帳・データ移行はどうなるの?

キャリアでは、機種交換をすると電話帳などのデータの移行までその場でやってもらえるか、店内に設置してある機械を使って自分でデータを移行させますよね。分からない場合には、お店の人がサポートしてくれるので安心ですが、格安SIMの場合には、すべてを自力で行う必要があります。とは言え、それほど難しいことではありません。連絡先をGoogleアカウントに保存しておけば、新しい端末でそのアカウントにログインするだけで自動同期されます。写真や音楽などのデータは、クラウドやmicroSDカードを使えば簡単です。

フィルタリングサービスは?

青少年にとって好ましくない情報の閲覧制限や発信制限をするフィルタリングサービスは、子どもを守るために大切な機能です。大手キャリアの場合、法律で定められるガイドラインに沿ったアクセス制限サービスを受けることができますが、格安SIMの場合、現時点ではフィルタリングサービスが受けられるプランがほとんどないのが実情です。

テザリング機能は使えるの?

いくつもの端末を使い分けている人にとってテザリング機能は必須。格安SIMに移行後もテザリング機能が使えるかどうかは重要なポイントですよね。SIMフリー端末の場合には、格安SIMでもテザリング機能が使えますが、キャリアで購入した端末の場合、エラーが出てしまうためテザリング機能が使えません。ただし、ドコモで購入したiOS8以上のiPhoneに限り、ドコモ回線を借り受けているMVNOにそのままMNP(ケイたん電話番号ポータビリティ)を移転すれば、テザリング機能が利用できます。

ワンセグ・おサイフケータイは使えるの?

最近のスマートフォンはかなり高性能で、テザリング機能はもちろん、ワンセグやおサイフケータイなどの便利な機能がついているものが多いですよね。テレビを視聴することができるワンセグ機能は、SIMカードに依存されません。ワンセグ機能が搭載された端末であれば、通信事業者に関わらずテレビの視聴は可能です。

おサイフケータイも同様に、「Suica」や「Edy」といった回線を制限されないものであれば、継続して利用することができますが、「iD」などのキャリアによるサービスが必要なものは利用できなくなります。

緊急地震速報に対応しているの?

地震の大きな揺れが来る前に鳴り響く音は、何度聞いても慣れることはありませんが、万が一の際にはとても便利で頼りになるエリアメールや緊急速報メール。これは、地震情報だけでなく、火山噴火やミサイル発射、テロ発生といった緊急情報や自治体などの情報が配信される機能です。この通知は、短い時間にたくさんの端末に情報を届ける必要があるため、ETWSと呼ばれる「宛先を指定することなく、電波が届く範囲にある端末すべてに一斉送信する」という特別な方法で送信されています。つまり、契約先がキャリアでもMVNOでも問題なく受信できるということです。ただし、これはキャリアで購入した端末の場合で、SIMフリー端末はこの限りではありません。

フリーメールや緊急速報メールを受信するためには、ETWSに対応している必要がありますが、SIMフリー端末の多くは、ETWSに対応していないため、エリアメールや緊急速報メールを受け取ることができないのです。ETWSに対応していないSIMフリー端末の場合には、災害情報に対応するアプリを導入しておくと良いでしょう。