もはやパソコンのような機能を持つスマホの便利さはわかっていても、シンプルなガラケーを愛用する人は多いですね。

全体の25%を占めるガラケー利用者の中には、生産中止の報道を聞いて愕然とした人もいることでしょう。

そんなガラケー愛好者に向けて開発されたのが「ガラホ」です。

ここでは「ガラケー」と「ガラホ」を比較し、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

「ガラホ」に移行するときに役立つ情報満載です。

目次

ガラホとは?

「ガラホ」とは、ガラケーの形状や操作方法はそのままで、スマートフォンの高機能を備えた“いいとこ取り”のケータイということもできますが、

ガラケー生産終了のニュースを見て勘違いした人も多かったのですが、生産終了になるのは独自のOS搭載のガラケーで、

OSをAndoroidにした携帯端末「ガラホ」に統一するということなので、ドコモの社長の談話通り、

形状からみれば「2つ折り」で、「ボタンを押して操作する」というタイプがなくなるわけではありません。

なお、現時点では、ドコモは「ガラホ」という名称を使用しておらず、“Android OS搭載フィーチャーフォン”という呼び方をしています。

また、ソフトバンクもガラホの発売を2015年11月からスタートしました。

ガラケーを使っていた人にとっては操作性が変わらず良いのですが、もちろんデメリットもあります。

ガラケーとガラホのメリット・デメリット・共通点

では、実際にガラケーから移行する可能性が高い「ガラホ」について詳しく見てみましょう。

それぞれを比較すると次のようになります。

もっとも嬉しいのはLINEがスマホと同様に使えること。

WEBもスマホやPC向けのサイトも見れるようになっているので、利便性は向上しています。

ただ、高性能になった代わりに、料金が高くなることに注意です。

 ガラケーガラホコメント
料金後述するが、ガラケーよりも高くなりやすい
インターネット快適性
(通信速度)
×△~◎ガラホ機種によっては遅い機種も
WEBページ見やすさ×ガラホはガラケーより画面が大きいのが多い
WEBで出来ることの多さ×ガラホはスマホとほぼ同等のことが出来る
バッテリーガラケーより高性能になった分、バッテリの持ちは劣る
機能
(Wi-Fiやおサイフケータイなど)
ガラホはスマホに近い機能を持っている
メリット・料金プランがシンプルで安い
・ワンセグ、おサイフ機能など
ガラパゴス化した機能がある
・充電が長持ち
・スマホと同機能をもった
「LINE」などのアプリが一部使える
・インターネットが利用できる
・画面の拡大・縮小ができる
・Wi-Fi、テザリング機能が使える(au)
・通話音質の向上(au)
・高機能カメラ
・パーツの安定供給可
・今後バージョンアップする可能性大
デメリット・通話とメールが中心
・2017年以降、修理が不可能になる
・サービスも縮小の可能性あり
・料金プランが複雑で、やや高い
・「iモード」や「EZweb」が使えない(「LISMO」は使用可)
共通点・数字キーと方向キーで操作(液晶画面のタッチパネル非対応)
・2つ折りの形状
・ワンセグ・おサイフ機能(au)・
赤外線通信などガラパゴス化した機能も一部維持

 
現段階ではWi-Fi利用やおサイフ機能など、auのガラホの方が高機能といえるでしょう。

ガラホの料金について

2015年初頭、ガラホのサービスが開始された直後はスマホ並みの料金プランしか設定されていませんでした。

しかし、ガラケー利用者の中心は60代以上の高齢者層が占めることもあり、

ガラケー利用者の生活実態に即したプランの提供が求められ、現在ではガラケーの料金プランに近いものも用意されています。

いずれの場合も、どの程度のデータ通信を利用するかで支払額に差が出てきます。具体的にみてみましょう。

ドコモ ガラホの場合

ドコモではスマホと同じ【カケホーダイ&パケあえる】とガラケーと同じ【FOMA料金プラン】の2種類から選ぶことができます。

【FOMA料金プラン】は音声従量制プランで、

これにデータ従量制の「パケホーダイダブル」もしくは定額制のパケホーダイフラット」をつける形です。

 

【カケホーダイ&パケあえる】は通話し放題「カケホーダイプラン(ケータイ)」2,200円の基本料金に、

月のデータ量制限に応じたパケットパックをつけます。

 プラン名基本料金通話料パケット料金
月のデータ量制限月の使用料(合計)
(spモード300円含む)
カケホーダイ&パケあえる
(通話し放題)
データSパック2,200円無料3,500円2GB6,000円
データMパック5,000円5GB7,500円
データLパック6,700円8GB9,200円
シェアパック109,500円10GB12,000円
シェアパック1512,500円15GB15,000円
シェアパック2016,000円20GB18,500円
シェアパック3022,500円30GB25,000円
FOMA料金プランタイプSSバリュー1,864円20円(30秒)5,200円(パケホーダイ・フラット)
372円~4,200円(パケホーダイ・ダブル)
無し(パケホーダイ・フラット)
0.1GB(パケホーダイ・ダブル)
6,434円(フラット)
1,606~6,934円(ダブル)
タイプSバリュー3,000円18円(30秒)7,000円(フラット)
2,172~7,500円(ダブル)
タイプMバリュー5,000円14円(30秒)8,000円(フラット)
3,172~8,500円(ダブル)
タイプLバリュー8,000円10円(30秒)9,500円(フラット)
4,672~10,000円(ダブル)
タイプLLバリュー13,000円7.5円(30秒)12,000円(フラット)
7,172~12,500円(ダブル)

 
両者ともさほど月額利用料に大きな差があるわけではありませんが、

通話する機会が多い人は【カケホーダイ&パケあえる】を、

通話することが少なく、インターネットを沢山する(月5GB以上)であれば【FOMA料金プラン】の方がお得です。

月5GB以上目安はインターネット動画、ゲームのダウンロードなどを頻繁にする人には直ぐに超えてしまう量です。

下記は月5GBでガラホでおこなうインターネットを使った主な操作の利用目安です。

動作データ量目安利用目安
WEBサイト閲覧200KB~400KB10,000~20,000ページ
LINEなど通話アプリ,
TwitterなどSNS
5KB(300文字程度)1,000,000回送受信
地図700KB~1000KB4,900~7,500回
youtube動画(モバイル)5MB/分(240p)
25MB/分(720p)
3~17時間
スマホゲーム200MB~2GB2本~25本

 
普段スマホでWEBホームページ閲覧やLINEやSkype、Twitterなどのメッセージアプリだけ使用するのであれば、

月5GBを超えることは少ないでしょう。

ですが、動画視聴やゲームをする場合は月5GBを超えてしまう可能性が高いです。

通信速度が遅い

ドコモのガラホはLTE未対応の点も注意です。

一昔前のFOMA端末に属するため、スマホが下り最高225Mbpsに対し、ガラホは最大14Mbpsと速さは16分の1以下になります。

そのため高速データ通信が必要となるガラホとしては快適性はスマホほど高くありません。

auガラホの場合

2015年7月から提供開始になったガラホ向けのプランです。

料金は「誰でも割」適用時のものです。

 プラン名基本料金通話料パケット料金
月のデータ量制限月の使用料(合計)
(LTEモード300円含む)
電話カケホーダイシリーズ
(通話し放題)
データ定額22,200円無料3,500円2GB6,000円
データ定額31,700円(スーパーカケホ)
2,200円(カケホ)
無料5分・以後20円/30秒(スーパーカケホ)
無料(カケホ)
4,200円3GB6,200円(スーパーカケホ)
6,700円(カケホ)
データ定額55,000円5GB7,000円(スーパーカケホ)
7,500円(カケホ)
データ定額86,700円8GB8,700円(スーパーカケホ)
9,200円(カケホ)
データ定額108,000円10GB10,000円(スーパーカケホ)
10,500円(カケホ)
データ定額139,800円13GB11,800円(スーパーカケホ)
12,300円(カケホ)
ダブル定額500~4,200円10MB~2GB3,000~6,700円
VKシリーズVKプランS998円最大27分無料通話
以後20円(30秒)
500~4,200円10MB~2GB1,798~5,498円
VKプランM1,620円最大65分無料通話
以後20円(30秒)
2,420~6,120円
VKプラン998円無料(1時~21時)
20円/30秒(21~1時)
1,798~5,498円
LTEシリーズLTEプランS998円最大27分無料通話
以後20円(30秒)
500~4,200円10MB~2GB1,798~5,498円
LTEプラン934円無料(1時~21時)
20円/30秒(21~1時)
5,700円7GB6,934円
シニアプラン(満55以上)シニアプラン3,980円無料(1時~21時)
20円/30秒(21~1時)
0円0.7GB4,280円

 
auのプランは大きく5つのシリーズに分かれています。

【カケホーダイシリーズ】【スーパーカケホーダイシリーズ】【VKシリーズ】【LTEシリーズ】【シニアシリーズ】です。

やや複雑ですが、通話に関しては【通話無料】か【一定の無料通話分+通話従量制】のどちらか、

パケット代(インターネット代)に関しては【定額】か【データ従量制】のどちらかの組み合わせでできています。

 通話に関してパケット通信に関して
(インターネット代)
カケホーダイシリーズ通話無料データ定額
または
データ従量制の選択
スーパーカケホーダイシリーズ5分通話無料
+
通話従量制
データ定額
または
データ従量制の選択
VKシリーズ一定時間(時間帯)通話無料
+
通話従量制
データ従量制のみ
LTEシリーズ一定時間(時間帯)通話無料
+
通話従量制
データ定額
または
データ従量制の選択
シニアシリーズ一定時間(時間帯)通話無料
+
通話従量制
データ定額

 

簡単に言えば、

電話を頻繁にする、もしくは動画再生やゲームダウンロードなどインターネットを頻繁におこなう場合は、

データ定額制がおすすめなので、【カケホーダイ】か【スーパーカケホーダイ】を、

電話はそこまでしない、もしくはインターネットをそこまでしないのであれば、

【VKシリーズ】【LTEプランS】で月の使用料の節約を狙う方法があります。

 

データ従量制での節約は実質無理?

auではインターネットの通信量に応じて金額が変わるデータ従量制【ダブル定額】プランがあり、

【カケホーダイ】、【スーパーカケホーダイ】、【VKシリーズ】、【LTEプランS】で適応できます。

データ定額制の場合は月6,000円以上の利用料ですが、ダブル定額だと最低1,798円まで安くすることも可能です。

ですが、これはインターネットの月の利用料が10MBでの話(月500円)。

190MBを超えると月4,200円と高額になってきます。

 

月10MBというと、動画はもちろん音楽もダウンロードできず、

WEBページ閲覧やLINEアプリ、地図閲覧も頻繁にしていると余裕で超えてしまいます。

普通に使っているのであれば190MBは超えてしまうと思ったほうが良いでしょう。

なので実質ダブル定額を選択するのは余程のことがないかぎりメリットがありません。

 

ソフトバンクガラホの場合

ソフトバンクのガラホは専用の料金体系がリリースされています。

プラン名基本料金通話料パケット料金
月のデータ量制限月の使用料(合計)
(spモード300円含む)
プランSS934円ソフトバンク宛:無料(1~21時)
それ意外20円/30秒
0~4500円
0~2.5GB934~5,434円
プランS2,980円1回10分まで無料
超過分20円/30秒
1GB2,980円
プランM3,980円3GB3,980円
プランL5,980円7GB5,980円

 

他社と比べるとシンプルでわかりやすい内容になっていますし、

3Gと似たような料金なので、比較的安くガラホを利用することができます。

通信速度が遅い

ただしソフトバンクのガラホは現在4G/LTE通信に対応していません。

3Gのみの対応なため、料金体系も似ているのです。

そのため、通信速度が遅く感じたり、通信エリアが狭く繋がり難さも感じる可能性が高いです。

特に高速通信が必要となるガラホでは不快適さがあるかもしれませんので注意が必要です。

ガラホを選ぶ意外に、格安スマホという手も

ガラホを検討する人、

  • ガラケーから操作性を変えたくない
  • スマホだと料金が高い
  • 片手で操作しやすい

といった理由が大半を占めています。

ガラケーと同じ操作性で無いとイヤだという場合はガラホがおすすめですが、

もしスマホでも問題無い、料金が問題でスマホにしたくないという人は、格安スマホを検討してみるのも方法です。

ガラホはそこまで安くない。スマホとの比較

既に大手3社の料金プランを取り上げましたが、実はガラホはガラケーほど安くはありません。

高機能になったことでむしろスマホと同じような使用料になってしまいます。

かつスマホと比べるとガラホはデメリットもあります。

比較項目ガラホスマホコメント
料金両者とも特に安くは無い。
ただし格安スマホで料金を下げられる
インターネット快適性
(通信速度)
機種によっては4G/LTE未対応
動画やゲームなどで不自由を感じやすい
バッテリーおよそスマホに対して1.3倍ほど長持ち
WEBページの見やすさ形状的にガラケーはスマホより画面が小さい
WEBで出来ることの多さほぼ同じ
アプリ/ゲームgoogle play未対応のため、ソフトの本数が少ない
機能
(おサイフケータイ、
ワンセグなど)
機能に関しては両者とも違いはほぼ無い

 

全体的な使いやすさで話すと、やはりガラホはスマホよりも劣る点が多いです。

特にガラホは通信速度が遅い機種が多く、せっかくスマホと同じ内容のインターネットができるガラホなのに、

快適に動画やゲーム、WEB閲覧や音楽を楽しむことができない場合があります。

あくまでガラケーの延長線上がガラホなので、スマホと同じ快適性を期待しないほうが良いでしょう。

スマホの高さは格安スマホで解決!

スマホのネックはやはり料金の高さですが、最近登場した格安スマホによってガラホより格段に安い料金で利用できるようになりました。

本体価格も合わせて月の支払いが2000円以下のもの登場しており、ガラケーに比較的近い料金で利用できます。

ドコモから格安スマホへ乗り換えると何が良い?おすすめは?

コラム:“ガラケー生産中止”の真実

2015年4月、日本経済新聞社は、国内の携帯端末メーカーが独自のOSを搭載する従来型携帯電話、いわゆる「ガラケー」の生産を、2017年以降に中止すると報じました。
現在の「ガラケー」は、すでに進化を極めた状態になっており、数年前から新機能を付加することができず、メーカー各社にとって「ガラケー」の開発は重荷になっていました。加えて、通信事業者の契約プランの主流はデータ容量中心に設定されており、これを必要としない「ガラケー」の契約は通信事業者にとっても売り上げを伸ばせない一因となっていました。
そこで、「ガラケー」の生産・販売を順次終了し、メーカー・通信事業者にとってメリットのある「ガラホ」の開発が始まったわけです。
もっとも、現在使用中のガラケーが2017年に使用できなくなるわけではありません。ドコモ代表取締役社長・加藤氏は「お客様にとってのフィーチャーフォンはずっと提供する」という趣旨の発言をしており、これがガラホを指すのかは不明ですが、折り畳み式ケータイというスタイルの携帯電話は今後も提供し続ける方針を打ち出しています。
ただし、ケータイ業界全体を見ると、故障してもパーツが製造されなくなるので修理は難しくなりますし、サービスも現状以上にはならないでしょう。やがては「ガラホ」か「スマホ」への移行を余儀なくされてしまいますね。